【早朝特別講演】
世界の経済環境は大暴風雨に見舞われるそれでも日本が一人勝ち
2012年はどんな年になるのだろうか。
一つだけ確実に言えることがある。アメリカもヨーロッパも2011年の初夏あたりから噴出し始めた問題を無事解決するどころか、問題はますます深刻化し、多岐化していくだろうということだ。
中国をはじめとする新興国は、2011年まではなんとか化けの皮もはがれず、高成長を維持してきた。だが、2012年にはそろそろ隠し切れないボロが出てくるだろう。
世界中が、大暴風雨に見舞われたような経済環境になる。その中で、変わらぬ価値を光り輝かせるものが二つある。金と日本経済だ。この本では、どうしてそうなるのかを、順を追って説明してききたい。前半では、アメリカ社会と経済のウソとまことを暴いていく。
-中略-
第六章では、見てきたとおりの欧米諸国と中国の惨状に比べて、日本がいかに平和で豊かで健全な経済を育ててきたかを、実証データを駆使して論証する。そして、だからこそ、日本は潤沢な対外純資産や外貨準備をなるべく速やかに金に換えるべきだと主張する。